前回ホルター心電図検査に至るまでの記事を書きました。
今回はその後に検査してきた心臓超音波検査(エコー)の体験とその結果について振り返ってみようと思います。
エコーの予約時間の30分前に病院へ行ったことで…
心エコーの日程時間は前回病院に行ったときに予約していたので、今回はその時間に病院へ向かいました。
予定の時間よりも10分前には来ていてくださいということだったので、交通機関の関係もあり、30分ほど前に病院に着くように向かいました。
少し早めに病院に着いておきたかった理由は、来るまでに交通機関に乗って疲れて乱れた心臓を落ち着けたうえで検査を受けたかったからです。
受付で診察券を出して、赤外線の体温計にて熱を測っていただきました。そして、整理番号を告げられ待合室で待っていてくださいとのことだったので、イスに座ろうと辺りを見渡すと、なんと一つも座るところがなかったです。
理由はシンプルに診察に来た日がエコーを受ける患者でにぎわっていたことと、いわゆるソーシャルディスタンスによってイスが間引かれ座るところがなかったからです。
せっかく乱れた心臓を落ち着かせよう早めに病院に着いたことが完全に裏目に出ました。仕方なく立って待つことになりました。私が病院に着いたときは立って待っている方は2~3人だったのが、それが20分待っている間にどんどん増えていきます。
当然病院なので高齢の方が多いので、私がその方々を差し置いてイスに座るというのもどこか気が引けるのですが、気持ち的には是が非でもイスに座りたいと思うほど体調がよくなかったです。病院側もそのあたりはぜひ配慮してほしいところですね。
急遽順番が回ってきてエコー検査室へ
検査予定時間の10分前に来てくださいと言われたので、勝手にその時間を使って血圧でも測るのかな?と思っていたのですが、そんなことはなく普通にエコー検査の順番が回ってきました。
エコー検査は薄暗い小さな部屋で行われました。本当にベッドとエコーの機械と机とイス、そして電気ストーブが一つ置いてある部屋でした。
看護師さんが上半身の服を脱いでいただいてベッドに左腕を下にしてクッションに背中をつけて寝転んでくださいと説明されます。脱いだ服をそこにあるかごに入れてもらってと言うので看護師さんが一度出ていくのかな?と思っていると、部屋にあったイスに座って机で書類を書き出しました。なので私は看護師さんの背中横で服を脱ぐことに。
「えっ?ここで脱ぐの?」
とどこか腑に落ちない気持ちでしたが、どうせ検査が上半身の服を脱いだ状態で検査するということですから、看護師さんにとっては何もおかしいところはないのだと思いますが、私の気持ちとしては雑に扱われたと感じてしまいました。たとえ狭い薄暗い部屋でも服を脱ぐ時間は一人にしてほしいと感じました。看護師さんの背中と私が着替えている位置の距離は本当に30cmほどしかありませんでした。着替えるときにちょっと間違えれば腕があたってしまいそうな距離です。
こんな薄暗い狭い部屋でもしかしたら雑な扱いを受けているのかもしれないと考えると、自分の心臓の調子が悪くなったことがより惨めな気持ちにさせられました。体調が悪いうえに、扱いが雑で、自分の体調が悪くなったことを自分自身批難するような哀しい気持ちです。
着替えが終わると私はベッドに横になります。すると、看護師さんも立ち上がりエコー検査の準備に入ります。まずは名前を確認されました。その後、腕に洗濯ばさみのようなクリップを挟み、胸にはゼリーを塗りつけられバーコードリーダーのような機械を胸に押し付けられます。
ゼリーはそれほど冷たくなくやや温かったような記憶があります。ただ胸に機械を押し当てられるのが骨にゴリゴリさせるので、地味に痛い。不快な痛みで耐えられるけど早く終わってほしいとずっと検査中思っていました。
検査時間は10分ほどで終わりました。もう終わりと感じるほど早かったです。前回別のところでエコー検査をしたときはもう少し長かった印象があったのですが、今回は本当に早かったです。
検査が終わると、不織布のような厚めの布を渡され胸のゼリーを拭くように説明されます。拭いた布はベッドの横に置いてあったゴミ箱に捨てるように言われ、着替えが終わったら待合室で再び待つように言われます。
私が胸のゼリーを拭いている間も、私が服を着ている間もずっと看護師さんはイスに座って机で何やら作業をしています。私は服を着替えている間、看護師さんの背中越しに何の書類を書いているのか覗いてみると、先ほどの検査結果と思われるものの数値を紙のカルテに記入していました。2~3枚の黒白の検査画像が貼られており、いつも診察室では電子カルテをモニターに映し出され説明されるのに、ちゃんと紙のカルテもあるのだと驚きました。
私はどこかその異質な空間で服を丁寧に着ました。引き戸のしまった密室の小さな部屋で二人きりの空間。エコー検査をするこの日まで1か月間私はどこか緊張して検査日まで待っていたので、その検査が終わったことでの達成感とその異質な空間の静寂さをゆっくり味わうように着替えを行いました。
着替えが終わって私は看護師さんに挨拶をし、ドアを開けて出ようとしますが、部屋が狭すぎてドアの取っ手の目の前までに机が置いてあるため、取っ手にまで手が届きません。
「はぁ?」
と、その部屋の狭さ加減にイラつきますが、仕方ないとも思いつつ、ドアをつまむように強引に開けて出ました。検査室を出てふと座席を見渡すと一つだけイスがあいていたのでそこに座ることにしました。もしこれでまたイスがあいてなかったらと心配していたので、少し安心しました。
診察室で検査結果を聞くまで1時間以上待つ
エコー検査からその結果を診察室で聞くまでは1時間以上かかりました。一人当たり5分としたら待合室にいる患者さんの人数を考えればそれくらいかかって当然なのですが、いざ待つとなると長かったですね。
途中看護師さんが血圧を測りに来てくれました。数値は100/64。血圧はだいたいいつも正常値範囲の下限あたりなのでいつもと同じくらいの数値でした。
長く病院にいるというのは、この寒くなった時期ということで、もしかしたら風邪にかかる可能性があるかと思うと、怖く感じます。また、病院のトイレは絶対に利用したくないので、トイレの心配もありました。
ただ検査結果が悪いということはあまり考えていませんでした。その理由は約4年前にエコー検査をしたときも、症状としては同じような症状を感じていて、なんならその時の方が症状としてはひどかったのですが、検査結果は基本的には異状なし。もう少し心臓が元気に動いていてもいいと言われる程度だったので、おそらく今回も自覚症状を感じていたとしてもエコー検査の結果は異状なしになるものだと考えていました。
診察室で検査結果を聞かされる
ようやく診察室に通されます。
まずは前回から薬をいただいてからの症状を伝えました。
そして、エコーの検査結果を教えていただきます。
検査結果を詳細に教えていただいたのですが、専門的なことがあまり理解できずそれほど検査結果が覚えていないです。
なんとなく覚えているのは、心臓の壁だか筋肉だかの厚さが51.4mmで特に厚くなってもないと言われました。この数値がどのようになるとどういう影響があるのかよくわかってないので、特に気をとめず流して聞いていました。
そして次に説明されたのは、心臓が拡張していたときと収縮していたときのエコー画像です。こんな黒白のエコー画像で心臓の状況が診断できるということに驚きがあり、家に帰ったら心エコーのことを調べてみようと思いながら話を聞いていました。
次に説明されたのはEFという数値なのですが、これは心臓の拡張時と収縮時の比率のようで心臓のポンプ機能とかかわっているというようなことを話していました。もしかしたら実際のものとは勘違いして聞いているかもしれませんが、どうやら私はこの数値が基準値よりもやや低いようです。
数値は50.6%で基準値は60%以上とのことです。
ポンプ機能が少し弱くなっているため、心臓の下部左心室と右心室の辺りで不整脈が出ており、それに伴って動悸が生じているのではということでした。
そして、診断結果は要治療ということで治療継続という評価になりました。
薬の説明を受ける
今回の心エコーの結果を受けて医師が薬の再考をしている様子でした。
医師に加えて説明していただいたことは、不整脈を薬で緩和させることができれば、動悸についても治る可能性がありますし、もし薬で治らないのだとしたら、手術で不整脈を治す方法もありますと説明されました。
私は医師の方から手術という言葉が出たとき顔をしかめるほど嫌な気持ちになりました。この日の先生の診察はいつも丁寧な印象を受けますが、特に優しく丁寧に感じていました。しかし、症状が異状なしではなかったらより丁寧で優しかったのかもしれないとあとあと感じました。
続けて説明されたのは、どうやら今飲んでいるメキシチールは心臓の動きを少し弱くする効果があるようで、今飲んでいる薬をそのまま飲み続けるか、もしくは別の薬を試してみるか、どのようにしましょうか?と説明されます。
私は薬のことはよくわからないので黙っていると、今飲んでいる薬を飲んで症状が緩和されているのだったらまた同じ薬を飲んでみるのもいいかもしれませんねと説明されました。
そうして診察は終わりました。
診察結果を受けて
診察結果を受けて感じたことは、やはりショックに思う気持ちが強かったです。そして、手術になることだけは絶対に避けたいと思いました。
幸いまだ悲観するような数値でないことは直感していましたし、薬を飲むことで自覚症状が緩和傾向にあるため、おそらく大丈夫だろうと感じているところがあります。
しかしながら、それでもなお治る要素が薬に依存するしかないと感じている部分があります。もし、激しい運動を日常的にしている人ならばその運動を控え、なおかつ薬を飲むという二つの処置が行えますが、私は普段運動することはあまりないので、それをやめるという選択がまずありません。飲酒や喫煙なども初めからしてませんし、血液検査も異状なし、もちろん体重なども基準値内なので、もはや薬を飲む以外に処置する方法が見つからないです。
今は活動量が増えればそれに比例して跳ね返るかのように動悸症状が現れます。したがって、活動量を落とし、薬の飲んで仮に症状が治ったからといって、薬を飲まなくなって、再び活動量が上げたときに症状が治っているのかという保証がなく気持ち的には少し滅入っています。
すでに最近の経験則から、動いた量に応じた症状の跳ね返りがわかってきているので、いろんなことに気が引けることがあります。たとえば、洗濯をするにも動悸が伴いますし、ちょっとした力仕事をするのも気持ち的に避けたいと感じます。ダブルベッドのシーツを交換するなんていう健康だったときでも地味に大変で気が進まない作業は、今は本当に重労働に感じるほどつらいです。休みながら作業をしても、息が上がり、心臓のドキドキ感はその作業後の一定時間にとどまらず、次の日もその次の日も継続してドキドキし続けます。
病院に行く日は何か楽しいことを見つける
色々悲観的なことをたくさん書いてしまいましたが、要治療でこれから薬がなくなるたびなのか定期的になのかまだわかってないのですが、せめて病院に行く日ぐらいは何か楽しみを見つけてみようかなとか思っています。
たとえば、おいしいものを食べるとか、好きなものを買うだとか。ちょっとした気分転換ができれば少しは悲観的になることなく病気と向き合えるような気がします。
楽しみを見つけて自分の症状と向き合っていこうと思います。
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