『ショーシャンクの空に』を見て感じた「希望」の大切さ。

ここでは『ショーシャンクの空に』を見た感想を書いています。

『ショーシャンクの空に』を見た感想

見ようと思った経緯

先日『ショーシャンクの空に』を見ました。人生で2度目視聴です。

新しい映画を見るのは意外と疲れると感じる部分があるので、何か知っている話でそれでいておもしろいものを見たいと思って選んだのが『ショーシャンクの空に』でした。

話の概要は?

話の内容はここで説明する必要もないくらい言わずもがなと誰もが1度は見たことがあるものだと思うので書かないでおきます。しかし、本当は自分の文章で上手くまとめる自信がないだけっていうことで、Wikipediaのあらすじを引用してみます。

『ショーシャンクの空に』(ショーシャンクのそらに、原題:The Shawshank Redemption)は、1994年に公開されたアメリカ映画。刑務所内の人間関係を通して、冤罪によって投獄された有能な銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ[2]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ショーシャンクの空に

さらにWikipediaには映画を見なくてもすべての内容がわかるくらいネタバレが書いてあり、その上、映画の豆知識的情報もたくさん書いてあったので、映画を見終わったあとにWikipediaの記事を読んでみるのもまた理解が深まっていいと思いました。

見終わった後の気持ち

映画を見終わった後の気持ちは、なんといってもすがすがしいかのような充実感と満足感でした。古い映画なのに、完成度がスゴイな!と簡単な言葉しか出てこないのですが、何か光を感じさせてくれるような映画だと思います。

他作品と比較して

脱獄ものの話といえば、『ショーシャンクの空に』以外だったら、『プリズンブレイク』が有名ですが、両方とも話の作り方が上手いと思うのは変わらないのですが、『ショーシャンクの空に』は圧倒的に充実感や清々しさというのが比較的短時間で味わえるというのがいいなと感じました。

『プリズンブレイク』はドラマということもあり、いつまでもハラハラ感が続くという意味では比べる作品とは違うのかもしれません。また、『ショーシャンクの空に』は『プリズンブレイク』とは違い、そこまで「脱獄」という部分に焦点を当ててないと思うのがその違いだと思います。

「希望」を持ち続けて生きる

『ショーシャンクの空に』では「希望」を持ち続け生き抜くことのすばらしさを教えてくれるような気がします。

映画の中で登場する50年以上服役をしているブルックスは、仮釈放の許しが出たときには、塀の外の生活への恐れから取り乱してしまいます。仮釈放を受け入れ、大きく変わった社会に放り出された後も、やはり刑務所の中にいたときの気持ちと変わらずに、外の社会に馴染めずに最期は自らの命を絶つという選択をしてしまいます。

一方、同じく長期服役中だったレッドは、服役40年目にしてようやく仮釈放が認められることになりましたが、ブルックスとは違い希望を捨ててはいませんでした。なぜならレッドはアンディーを信じ、アンディーが残してくれた希望を持ち続けていたからです。

物語の最後は、青空の下、アンディーとレッドが再会するところで終わります。

教養と娯楽

私が映画の中で感じたのは、教養の大切さです。

銀行員で頭の良かったはアンディーは、その持っている知識を活用し、仲間たちにビールを配ることに成功した場面がありました。また、その頭の良さを評価され、結果的に仕事として楽な図書係に任されることになったという場面もありました。

知識や知恵が自分を救うことになるのは、幼いときから何度も言われることではありますが、なかなかその場面に直面する機会に恵まれなければ、知識を蓄えようとする気力がなくなっていきます。

しかしながら、映画では持っている知識や知恵がアンディーの立場を良くし、アンディーを助けることになります。

つまり、知識とは希望とイコールで結べるものであるように感じました。いうのであれば、知識が生み出す出来事が点と点になり線つまりは希望へとつながるのです。

「必死に生きるか」「必死に死ぬか」という2択が迫られたときに、生きることを選ぶのであれば、希望を持ち続けるということは非常に大切なことなわけです。そして、その希望は知識の蓄えから生まれるものがあるとしたら、私はもっと自分の知識や知恵を蓄えるべきだなと思いました。

アンディが州議会に手紙を何年も送り続けた結果、予算が回され図書館に新しい本やレコードが届けられることになりました。また、以前とは違い、図書館の様相はきれいになり、そこは囚人たちが娯楽と教養を得られる優雅な場所へと生まれ変わります。

この場面で感じたのは、教養を身につける時間というのは娯楽になり得るということです。

囚人の中には特別教養を身につけるという意識もなく、あくまで娯楽だけのために読書をしているのかもしれませんが、書籍中のちょっとした知見が結果的に本人の大きな希望へと変わることがあるかもしれません。もし、その希望を得られることで、人生の中で必死に生きるための糧となるのだとしたら、娯楽を楽しむ時間は教養にもなり得る。そして、娯楽を楽しむ時間は、希望を得ることにもつながるのだろうと思いました。

趣味なんか自分が好きなら何でもいいんだと同時に思いました。

本を読むでもいいし、映画を見るでもいい、好きな動物を飼うでもいい、好きな石を集めるでもいい。とにかく心に感じるものを生活の中に取り入れるのが大切なんだと感じました。

そして、それは目的をもった自分のための学習でも構いません。

それを感じたのはトミーのエピソードです。

高校卒業資格を得られるかもしれないと聞いたトミーはアンディーに勉強を一から教わります。当初は四苦八苦しながらも、時間をかけて次第に勉強の楽しさに気づきのめりこんでいきます。まさに、この学習の時間というのはトミーにとっては娯楽の時間だったのだと思います。

青い空

by nutraveller

物語の最後の場面に青い空はとても印象的な場面です。

それは脱獄に成功したときに、土砂降りの雨が降り注ぐ暗い空とは違う美しく雄大な景色です。合わせて移る広大な海もまた自由感を大きくします。

日本の天候で考えれば、青い空が見える日はそれこそたくさんの日にちがありますが、それが限定的な暮らしをしている人や別の場所の国の人はこの青い空が貴重なものだったりするのかもしれません。

それだったら、この青い空を見上げて、もっと清々しい希望を味わう時間があってもいいのではないかと感じました。

まとめ

『ショーシャンクの空に』は日常のちょっとした希望にすら目を向ける大切さを教えてくれます。

希望という言葉は一見抽象的な言葉に見えますが、それは日々の娯楽だったり教養だったり、自由に何かができるということすべてが希望自身だったりするのだろうと感じました。

私もこれらの希望にもっと目を向けて生きることができたらなと思いました。

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