【レビュー】MOHO PRO 12を買ってみた。

この記事内では広告が含まれています。詳しくはこちら

アニメーション制作ソフトのMOHO PRO 12を購入して使ってみたので、その使用感についてレビューしていきたいと思います。なお、現在のMOHO PROの最新版は13となっているため、販売ページのリンクは13のものを貼っています。私はソースネクストで購入したのでそちらの販売ページを貼り付けています。

Moho Pro 13
「Moho Pro 13」は、プロフェッショナルな用途にも使えるアニメーション作成ソフトです。描画ツールや付属の素材を使ってアニメーションを作れます。お手持ちの静止画からアニメーションを作ることもできます。高度な機能で細かい表現も自由自在で...

Moho Pro 12とはどういうソフト?

公式動画から知るMoho

上記はMoho Pro 13の公式紹介動画となっています。実際のところ私が購入した12と最新版である13には大きな違いがないように感じます。

MOHO PROに収録されたサンプルアニメーション

MOHO PRO 12を最初に開いたときに表示されるサンプルアニメーションよりGIF画像にしたもの
MOHO PRO 12を最初に開いたときに表示されるサンプルアニメーションよりGIF画像にしたもの

MOHOを立ち上げると毎回サンプルのアニメーションが表示されるようになっています。(設定ででないようにもできる)

このサンプルを見るとMOHOのすごさがわかります。

静止画にボーンを入れて動かすアニメーションソフト

Mohoは1枚の静止画像にボーンという骨を入れることで動かすことができるというアニメーションソフトです。静止画からアニメを作れるということで、アニメーションを作る壁がぐっと低くなることがわかります。パラパラ漫画などを作ったことがある人は多いと思いますが、本来アニメーションを作る際には絵を何枚も描かなければならないことが一般的でしたが、このボーンを入れる方式であれば用意する絵が少なくても動いたものを作れるというわけです。

Photoshop形式の画像であればさらに滑らかなアニメーションを作れる

先ほど1枚の絵からアニメーションを作れると説明しましたが、その場合の1枚の画像というのはJPEGファイルやPNGファイルなどの画像が多いのかもしれません。しかしそれらの画像ではなく、イラストのパーツパーツがそれぞれのレイヤーに分かれて描かれたPSD形式のイラスト画像であれば、よりなめらかに画像を動かすことができるのです。

1枚のイラスト画像では、ボーンを動かしたときに近くの部位がそのボーンに引っ張られてしまうことがあるのですが、初めから頭、体、腕、脚とレイヤーごとに分かれていたら、部位が引っ張られることもなくきれいに滑らかに動かすことができるというわけです。

画像を用意しなくても、その場でフリーハンドで描いたものでアニメーションを作れる

Mohoにはフリーハンドで使えるペンツールが用意されているので、最初から動かしたい画像を用意する必要はありません。フリーハンドで思いつきで描いたイラストをすぐに動かすことができるというのはMoho Proの魅力の一つではないかと感じます。

Mohoを扱うのは才能と努力がいる

Moho Proを買ってみて思うのは、Mohoというソフトを完璧に使えるようになるには、それなりの勉強ともしかしたら才能も必要なのではないかと感じる部分がありました。結果的に言うと私にはかなり難しすぎるソフトだったかなと思っています。

個人的に何が難しかったのかという部分についてここからは説明したいと思います。

ボーンの制御は想像以上に難しい

一つ目はボーンをイラストが動くように配置するのが難しかったからです。

公式が作ったチュートリアル動画やソースネクストが公開してくれている解説動画、その他いろんな人がMohoの使い方を説明してくれていますが、そのいろんなものを試してみて、そのチュートリアルと同じことはかろうじて真似することができるのですが、自分の絵や自分の用意した画像を動かそうとすると、結構な時間がかかってしまって、それでも思った以上のクオリティに近づかないということがほとんどでした。

なんならチュートリアルさえうまくいかなかったものさえあります。それは私がボーンの配置について正確に概念を理解していないからだと感じます。

絵心がないから難しい

Mohoはアニメーションソフトなのですが、画像を用意するのは1枚でいいという特徴があります。その1枚というのは先ほど説明した通り、本当に画像1枚だけのものから、レイヤーにわけて描かれた画像のどちらでもよいということになります。

ではその画像に動きを加えようとしたときには、少なからずイラストを動かした間の動作までイメージできなくてはいけません。

例えば、歩くためのアニメーションを作るには、横向きのキャラクターが描かれた画像を1枚用意すれば問題ないのですが、一歩目を歩き出したとき、前に出した足の形はどういう状況だったのか?一歩目を歩き出した時の後ろの足はどんなふうになっていたのか?について頭で思い浮かばなければ私と同じようにアニメーションを作るのはおそらく難しいと思います。

私には絵心がまるでないのですが、それは動いているときの手や足の動きがイメージできないからなのですね。イメージできないなりに、画像や動画、もしくは人形などを使って手足の動きを確認してみるのですが、その動きに合わせて画像を動かしたとしても何かしっくりこないために、とにかく一つのアニメーションの一つの動きを作るのにできる人の何倍も時間を要してしまうのです。

Moho が難しいと思っているわたしからすると、操作画面が少し使いにくいと思う

Mohoが難しいと思っている私からすると、Mohoの画面のボタン配置などは使いにくいものであるように感じます。

ただMohoというソフトは現在の最新版が13であることからもわかる通り、それなりに歴史のあるソフトなので、これはできる人にとっては最善のボタン配置となっているのかもしれませんが、できない私からすると、なぜこんなにも癖のある配置にしてしまったのか?と感じることが多いです。

画面の中のものの種類によって使える機能が違うために、クリックすることで画面左にあるツールが切り替わる仕組みになっているのですが、さっきまでクリックできたボタンが違うことやっていたらボタンが押せなくなっているようになってしまって、あのボタンは一体どこに?なんてふうになるときがかなりあります。

Mohoは私のPC環境には若干重いソフトであった

Mohoというソフトはアニメーションを作るソフトであるだけに、一般的なソフトよりは重いソフトだといえると思います。

また、Mohoを使うときにはたいていMohoとは別にイラストを描くためのイラストソフトとわからないことを調べるブラウザを開いていることが多いので、結果的にメモリが足りなくなってしまい作っていたアニメーションが急に落ちて消えてしまうということがたまにありました。もちろんこまめに保存はしているので、完全に消えるということはほとんどないことなのですが、わからなくて悪戦苦闘している中で、ソフトが落ちてしまうという体験は同時にやめるきっかけにもなってしまい、私のPC環境とは合わなかったのかなと思うところがあります。

おわりに

Mohoというソフトは簡単にアニメーションが作れるソフトであるというのは、間違いないことだと思いますが、それは必ずしも誰にでもではないと考えます。

私のように絵心がない人がアニメーションを作るのは、簡単にアニメーションを作れるとはいえ納得したものを形にするというのはおそらく難しいと思いました。

自分でイラストを描くのが好きで、その描いたイラストを動かしてみたいという人にはもしかしたらハマるソフトになるのかもしれません。

私はこのソフトを購入してからすでに約5年間経っていますが、あまり使わなかったこともあり、そのソフトの本当の良さがわからない中で評価してしまっているのは、ソフトに対して申し訳ない気持ちもあります。

何かソフトを使ってみてよいアニメーションができたらまた記事にしてみようと思います。

コメント