ソースネクストで販売されている設定した画像形式にドラッグ&ドロップするだけで一発変換できる「ズバリ画像変換」を購入して使ってみたのでその使用感についてレビューしていきます。
ズバリ画像変換とはどんなソフト?
ズバリ画像変換というソフトのヘルプページによると、以下のように書かれています。
ズバリ画像変換は画像ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、新規の画像ファイル(任意の画像サイズ、ファイル形式、ファイル名)を生成するツールです。
ドロップする画像ファイルは複数枚や画像ファイルを保存したフォルダ毎でも操作を行う事が可能です。
また、変換に利用する画像ファイルは変更されることなくそのまま残りますので安心です。
ズバリ画像変換ヘルプページ「ズバリ画像変換とは」より
上記のようにズバリ画像変換は画像を任意の設定に変換してくれるためのソフトです。特徴として、画像は1枚からでも、フォルダに入った複数枚でも同時に変換でき、画像は新しく生成させるので変換前の画像はそのまま残すことができます。
ズバリ画像変換の操作性
次にズバリ画像変換の操作性について見ていきましょう。ズバリ画像変換を起動させると、設定項目に合わせた最大6つの設定アイコンが表示されます。初期設定では上段の3つがあらかじめ設定されています。
最大6つまで設定内容を登録しておけるということで、よく使う変換設定を残しておけるというのはこのソフトの特徴でもあり一番便利なポイントかなと思います。
新規設定を追加するためには、メニューアイコン内の空いている場所にあるプラス(+)ボタンをクリックします。(上記画像矢印①)そうすることで、設定をするためのウィンドウが開くのでそこに設定をしていきます。設定画面について後述。
既存の設定項目を編集するためには画像矢印②の歯車ボタンから行えます。
設定した内容にもう変換しないのであれば、画像矢印③のごみ箱ボタンより設定アイコンを消去することができます。
設定内容については設定された6つのアイコンにカーソルを合わせることで、画面右端の空白スペースに設定内容が表示されるというようになっています。
設定の種類
画像変換のルール設定は3ステップ
画像を多様な設定に変換できるわけですが、その詳細な設定について見ていきましょう。新規設定を作るプラスボタンか設定編集を行う歯車ボタンをクリックすると以下のような設定画面が表示されます。設定は項目別に3ステップで行います。まずは流れだけ紹介してから、その設定項目について使ってみてわかるポイントの説明をしていこうと思います。
- 1変換形式、解像度の設定
- 2保存先とファイル名の設定
- 3名前とアイコン
1.変換形式、解像度の設定について
一番初めに設定を行うのは、画像サイズの設定とファイル形式の変換方法についての設定です。
画像サイズの変更
画像サイズの変更については4項目のどれかを選択する形になっています。
「変更しない」
「変更しない」は画像サイズの変更を行わないための設定です。
「?%にする」
「?%にする」は画像をもと画像サイズを基準とした比率により縮小もしくは拡大させることができます。範囲は1%~300%までとなっています。
「長辺を?pixelにする」
「長辺を?pixelにする」は変換する画像を指定した長辺を基準に縮小させるための設定です。短編については元の画像の比率に応じて変化します。設定できる数値は16~8000pxまでとなっています。
「横?x 縦?pixelにする」
「横?x 縦?pixelにする」という項目では画像の縦横のサイズを任意のものに縮小設定することができます。
画像の形によっては、拡大させることで画像の上下左右が少しカットされて出力される場合があいました。そうならないためにもきれいに拡大させたいのであれば、「長辺のみ」を設定するのがよさそうです。
ファイル形式の変換
ファイル形式の変換という項目ではファイルを様々な形式に変換出力させる設定ができます。対応ファイル形式はJPEG / GIF / BMP / PNG / EPS / PSD / FFF / TIFFです。
画像ファイル形式によっては「詳細設定」ボタンがクリックできるようになり、細かい設定を指定することができます。
以降よく使うファイル形式について詳細設定でどんなことを設定できるのか見ていきましょう。
JPEGの詳細設定
まずはファイル形式として比較的よく使うJPEGを見ていきましょう。
JPEGに変換設定するにはファイル形式一覧からほぼ中段にあるJPEGという項目を選択しましょう。
JPEGを選択すると、それまでクリックできなかった「詳細設定」ボタンと「Exif情報を削除する」というチェックボタンが選択可能になります。Exifはカメラの機種や撮影日時、位置情報などの情報が記録されている場合があるので、不必要と思うのであれば削除するにチェック入れておきましょう。
詳細設定ボタンをクリックすると次の画面が表示されます。
設定が終えたら次へをクリックしていき、最後に保存をすることでメニューアイコンに追加されることになります。
JPEGの詳細設定できる項目は画像の圧縮設定に関するものと、合成する背景色についてのものです。
圧縮設定について
JPEGの詳細設定では圧縮設定を行うことができます。選べるのは低画質(高圧縮率) / 標準画質 / 高画質 / 最高画質(低圧縮率) / カスタムです。一覧の一番下にある「カスタム」を選ぶと、圧縮率とスムージングについての数値を任意のものに自由に設定することができます。
圧縮率
圧縮率の数値は0~100の範囲で設定し、値が大きいほど圧縮率が高くなりますが、その反面画質は劣化していきます。一般的には5~95の範囲で指定します。
スムージング
スムージングは、高い圧縮率を指定したときに発生するノイズを軽減する働きがあります。数値は0~100の範囲で指定します。値が小さいほど効果が高くなります。
サンプリングについて
サンプリングは人の目が色の変化よりも明るさの変化に敏感である性質を利用して、輝度情報にデータ量を多く配分させることで画質の劣化を抑えて高いデータ圧縮率を得るためのアプローチの方法です。詳しくは「YUV」などで検索してみてください。
合成する背景について
合成する背景という項目では変換前の画像背景が透過されている画像だった場合、その背景色を何色に設定するのかという設定項目です。選べるのは「白色」もしくは「黒色」です。
JPEGというファイル形式は背景色を透過(透明)にはできないため、必ず何色かに設定しなければなりません。PNGなどの背景を透過できるファイル形式からJPEGに変更する際にはこの設定が便利でしょう。
そのほかのファイル形式については長くなりそうなので、必要な項目を+ボタンを押してご覧ください。
PNGの詳細設定
つぎはPNGファイル形式についてです。
PNGファイル形式の変換を選択すると、詳細設定をすることができます。次はその設定内容について見ていきましょう。
PNGへ変換する際の詳細設定画面
色数
色数の設定項目はこんな感じです。
フィルタ
合成する背景
GIFの詳細設定
つぎはGIFファイル形式についてです。
GIFファイル形式の変換を選択すると、詳細設定をすることができます。次はその設定内容について見ていきましょう。
GIFへ変換する際の詳細設定画面
色数
ディザ
合成する背景
BMPの詳細設定
つぎはBMPファイル形式についてです。
BMPファイル形式の変換を選択すると、詳細設定をすることができます。次はその設定内容について見ていきましょう。
BMPへ変換する際の詳細設定画面
色数
合成する背景
ESPの詳細設定
つぎはESPファイル形式についてです。
ESPファイル形式の変換を選択すると、詳細設定をすることができます。次はその設定内容について見ていきましょう。
ESPの詳細設定
プレビュー
エンコード
行末コード
合成する背景
つぎはPSDファイル形式についてです。
PSDの詳細設定
PSDファイル形式の変換を選択すると、詳細設定をすることができます。次はその設定内容について見ていきましょう。
PSDの詳細設定
色数
合成する背景
TIFFの詳細設定
つぎはTIFFファイル形式についてです。
TIFFファイル形式の変換を選択すると、詳細設定をすることができます。次はその設定内容について見ていきましょう。
TIFFの詳細設定
色数
圧縮方式
バイトオーダ
合成する背景
2.保存先とファイル名の設定
2番目に設定するのは保存先とファイル名についての設定です。
保存先
元と同じ場所
「元と同じ場所」という設定では、変換前に存在していた保存場所と同じ場所に変換後の出力ファイルを生成します。
毎回決める
「毎回決める」という設定では、画像変換を実行する際に毎回フォルダの参照ダイアログボックスが表示され保存先を指定することができます。
メール添付
「メール添付」という設定では、変換された画像ファイルを添付した状態でメールソフトが起動されます。
参照
「参照」という項目では、保存するフォルダを選択することができます。
撮影日時でフォルダを分ける
「毎回決める」もしくは「参照」という設定項目を選択した場合にこのチェックボタンが選択可能になります。この項目にチェックを入れると、変換元の撮影日時をもとにフォルダを作成しその中にファイルを保存してくれます。
保存先として毎回決める、参照を設定した際に利用可能となり、変換元ファイルの撮影日時(ない場合は作成日時)情報をもとにフォルダを作成し、変換後のファイルを保存します。
月単位
入力画像の撮影日時の情報をもとに、年月とするフォルダを作りその中に変換された出力画像を入れてくれます。撮影日時がない場合には作成日時をもとにします。
日単位
入力画像の撮影日時の情報をもとに、年月日とするフォルダを作りその中に変換された出力画像を入れてくれます。撮影日時がない場合には作成日時をもとにします。
ファイル名
変更しない
「変更しない」という項目を選択すれば変換前と変換後のファイル名を同じにすることができます。
以下の設定で変更する
この設定項目ではファイル名にかかわる命名規則を設定できます。設定項目はファイル名の接頭語、ファイル名のベース、ファイル名の接尾語、日付の表記方法、番号の桁数、開始番号です。
ファイル名の接頭語、接尾語
ファイル名にはベースとなるテキストの前と後ろに「なし / 元の名前 / 番号 / 撮影日 / 今日」という項目から一つ選択して付け足すことができます。
ファイル名のベース
ファイル名のベースとなるテキストを入力することができます。
日付の表記方法
日付けの表記方法には「なし / – / . / _ / 年月日 / スペース」から選ぶことができます。
番号の桁数
ファイル名に通し番号をつけるための連番の桁数を設定できます。範囲は1~8桁までです。
開始番号
開始番号をいくつから始めるかの設定です。名前の前と後ろどちらにでもつけることができますが、どうであれ1から始めるのが無難な選択だと思います。
3.名前とアイコン
設定の名前
設定の名前として「あいうえおかきくけこさしすせそ」という15文字の名前を入力してみると、
アイコン下のタイトルには「あいうえおかき…」と表示された。ここからひらがなで8文字より多く入力すると、「7文字目+…」とだけ表記されることがわかった。
右端の説明欄については、「あいうえおかきくけこさ」までの11文字までしか表示されないことがわかった。
設定の名前という項目にはテキストで最初のメニューアイコンに表示させるタイトルを表示させることができます。ひらがな漢字の場合、最大8文字しか表示されません。9文字以上入力した場合には7文字目まで表示され8文字目は…という記号が文字列の最後に変換されて表記されます。一方で、8文字入力した場合はすべての文字列が表示されます。
右端の説明欄では最大11文字までしか表示されません。これらは半角表記の場合であれば、それ以上に文字数を表示させることができますが、設定した内容を総合的に見て短くわかりやすい名前を付けてあげられると利便性が上がるのではないかと感じました。
最初の画面を右クリックすることで選択できるオプション
最後に開始画面のどこでもいいので右クリックすることで出てくるオプションについて説明していきます。選択できるのは「バージョン情報」、「初期化」、「終了」の3つです。
バージョン情報について
バージョン情報をクリックするとこんな画面が表示され、現在のバージョンが「Version 1.0.1.0」だということがわかります。
初期化について
初期化ボタンをクリックすることで、初期化についての確認ダイアログが表示される。初期化はこれまで設定した画像変換の設定項目をすべて初期化することができます。
終了について
終了ボタンをクリックすると、すぐにはソフトが消えることはなく本当に終了するのかの確認ダイアログが表示されます。ここで「はい」をクリックすることが本当にウィンドウが消去されます。画面右上の×印でも同様に確認ダイアログが表示されます。
ズバリ画像変換の良いと思うところ
ドラッグ&ドロップで変換できる操作性のよさ
ドラッグ&ドロップで画像を変換できる操作性の良さは画像を素早く楽に選択することができます。
ソフトの見た目がカッコイイ
設定項目の追加方法を紹介した際に設定項目によってアイコンを変更できると紹介しましたが、ズバリ画像変換というソフトの良いところはそのアイコンを含めたビジュアルのカッコよさが挙げられると思います。右上にあるちょっとしたイラストやアイコンメニューの背景の青い感じなどがおしゃれで個人的にお気に入りです!
画像変換にかかわる設定項目の多さ
ズバリ画像変換の良いところは、記事で紹介してきた通り、画像変換にかかわる設定項目の多さです。今回商品説明にあたり、自分が普段使っていない項目まで実際に使ってみたこともあって、その項目の豊富さを改めて感じるところです。
変換する画像のファイル形式によって、圧縮率などを変えられる設定などは、ソフトの開発が丁寧な感じで印象がいいなと思います。
ズバリ画像変換の良くないと思うところ
メニューアイコンは最大6つまでしか登録できない
このソフトの利便性を高めている点はドロップ&ドロップで簡単に画像を変換できるという点です。そのときにあらかじめ変換したいルールを設定しておけるのですが、その設定できるフォーマットが最大6つというのは若干少なさを感じるところです。これはズバリ画像変換を何度も使う人しか思わないことだと思います。
このソフトはウィンドウサイズが小さく設定されていて、画面を圧迫しなくて良い点の一つでもあるのですが、そのウィンドウサイズは固定のため、6つ以上にアイコンメニューを増やすことはできないです。
多くの人が使う上では6個も設定を登録しておけるというのは許容範囲だと思いますが、私の使い方では少し足りないなと感じました。
画像圧縮機能がおしい
実質JPEGのみ容量圧縮機能が使える
画像変換という作業では画像のサイズを変えること以外にも、画像の容量の圧縮をするという作業が私は特に重視しています。
しかしながら、このソフトでは圧縮機能を持ち合わせているのですが、圧縮機能を使えるのは、実質JPEGのみとなっています。そのほかのファイルについては一部圧縮機能っぽいものを有しているのですが、ほかによく使うPNG、GIFなどにおいて容量の圧縮機能を提供してくれていません。
圧縮率があともう一歩
JPEGに関しては容量の圧縮機能を提供してくれています。その機能を一通り試してみました。
画像サイズが4100x2733px、データ容量が4.28MBのJPEG画像ファイルを例に、圧縮機能においてプリセットされていた「低画質(高圧縮率) / 標準画質 / 高画質 / 最高画質(低圧縮率) 」の4つの圧縮量を調べてみました。
すると、データ量は以下のようになりました。cはプリセットされた圧縮率の設定数値、sはスムージングの設定数値です。
最高画質 4.28MB→2.13MB(-50.2%) c5 s0
高画質 4.28MB→677KB(-84.6%) c25 s0
標準画質 4.28MB→407KB(-90.7%) c50 s50
低画質 4.28MB→267KB(-93.9%) c70 s80
この圧縮量であれば、私の使う範囲であれば合格かなという印象です。画像を比較してみると、やはり色の感じが暗くなってしまっていたのですが、私が普段よく使う圧縮サイトと比べてみてもどちらも色合いが黒く劣化していたので、似たり寄ったりで許容範囲ということだと思います。
しかしながら、ズバリ画像変換で圧縮した画像を、普段使っているサイトでもう一度圧縮させてみると、まだまだ圧縮できる余地が残っていました。
最高画質 4.28MB→2.13MB(-50.2%)→649KB(-70%) 両方で-85.2%
高画質 4.28MB→677KB(-84.6%)→512KB(-24%) 両方で-88.3%
標準画質 4.28MB→407KB(-90.7%)→393KB(-4%) 両方で-91.1%
低画質 4.28MB→267KB(-93.9%)→246KB(-8%) 両方で-94.4%
いつものサイト 4.28MB→639KB(-85%)
いつも使っているサイトで元の画像を圧縮させると-85%で4.28MBから639KBに減りました。そう考えると、いつも使っている圧縮サイトはソフトでいう高画質の圧縮率なのかなと考えていました。高画質で圧縮させると677KBに減少し、これはいつものサイトで圧縮させた639KBとほとんど同じ数値です。
自分が普段の圧縮率で納得するのであれば、基本高画質に設定しておけば満足できそうです。
しかしながら、ソフトで圧縮させたものをさらにいつものサイトで圧縮させるとまた違った結果が見えてきました。最高画質から低画質まで、いつものサイトで圧縮させるとまだまだ圧縮の余地があったのです。
いつものサイトはソフトでいう高画質圧縮だととらえれば、最高画質にまだ70%の削減余地があるのは理解できますが、低画質設定で圧縮した画像であってもまだ8%の余地がありました。
要するに、画像の圧縮はいろんなアプローチの仕方があるだけに、必ずしも最大に圧縮された状態にはならないということです。圧縮を繰り返していけば画像の見た目はどんどん劣化していくので、ある線で引かなければならないのですが、個人的な心情的には、同じ大きさの画像であるならば少しでも容量を減らしたいと考えていました。そのため、今回このズバリ画像変換ではまだ圧縮が不十分であると知ってしまったので、私がこの機能を使うのであれば、さらに別のサイトで追加圧縮させようと考えています。そう考えると圧縮機能についてはつくづく二度手間でおしい部分だなと思いました。
もちろん画像のサイズ、色合いなどで圧縮値は変わってくるので、ここでの考えが画像が異なれば当てはまらないかもしれません。
求めすぎな気もしますが、画像の処理をすべて一つのソフトで完結できれば言うことないのですが…。
おわりに
ズバリ画像変換は個人的に求めていることに達していない部分が少しあるのですが、それでも総合的にみるとよくできたソフトだなと感じています。
ソフトの評価について、「良くないと思うところ」で説明した通り、メニューアイコンが6つしか設定できないということと、画像圧縮について実質JPEGしか使えそうにないこと、圧縮率にやや不満があるということで、合計-1点減点し4点としました。
このソフトでできることはぶっちゃけて言えばフリーソフトでも実現できそうではありますが、何よりソフトの見た目がおしゃれでかわいいので、私は買ってよかったソフトだなと思います。
値段も安価な部類だと思うので、ソフトが気になったという方がいたら、公式の販売ページなどを参考に検討してみてください。
セール情報
セール期間 | 価格(標準価格2,178円) | URLおよび備考 |
---|---|---|
2022年10月19日(水)~2022年10月23日(日) | 990円(54%) | 秋の収穫祭キャンペーン |
ここに載っているものが開催されたすべてのセール情報ではありません。
コメント