2020年度のNHK『テレビで中国語』はとてもおもしろい!

現在放送中のNHK『テレビで中国語』がこれまでと比較してとてもおもしろいので
今回何がおもしろいのか紹介してみたいと思います。

『テレビで中国語』とは?

まずは『テレビで中国語』の概要です。

テレビで中国語はEテレで毎週火曜午後11時30分から放送されています。

テレビで中国語「チュウ活カフェ」で基礎から学ぼう

2020年度の生徒役は俳優の稲葉友さん、講師役は陳淑梅さん、ネイティブゲストとして王陽が出演されています。

講師役の「陳淑梅(ちん しゅくばい)」先生の魅力

2020年度の『テレビで中国語』についてどのような面からおもしろいと言えるのか、各出演者の良さから少し紹介してみたいと思います。

まずは陳淑梅先生の魅力についてです。

陳淑梅先生の魅力として私が一番伝えたいことは、「中国語の説明がとにかく丁寧である」ということを伝えたいです!

陳淑梅先生は例文の中で出てくる中国語の単語の意味を一つ一つ説明してくれ、また発音についても一つ一つ丁寧に訂正してくれます。

陳淑梅先生は中国天津市出身の中国語のネイティブスピーカーでありますが、日本語がとにかく上手いです。

それは天津外国語大学日本語科卒業したから当たり前であると考える人もいるかもしれませんが、私はこれまでに10人以上の中国語のネイティブスピーカーに中国語を教えていただいた経験がありますが、ここまで日本語が上手い先生はあまりいませんでした。

日本語が上手であるというのはよりわかりやすく生徒に中国語の教えるという意味でとても重要です。

私は少し片言の日本語も好きなのでそういった方に中国語を教えていただく機会も同時に貴重であると考えるのですが、中国語をはじめて学ぶという場合には、より日本語を流暢に話せる方が理解が進むかもしれません。

そう言う意味で陳淑梅先生が講師役というだけでまず一つ見る価値があります。

生徒役「稲葉友」さんの魅力

次は生徒役の稲葉友さんの魅力についてです。

稲葉友さんの魅力は一生懸命中国語で答えようとするその姿勢です。

稲葉友さんは朗らかで明るい性格の方なので、テレビを見ている私もどこか楽しい気持ちで学習が続けられます。

稲葉友さんはそこまで発音が上手くないので、稲葉さんの間違えた発音を丁寧に直してくれる陳淑梅先生がいることで視聴者として2度学習ができるように感じます。

このことはとても大事で知らず知らずのうちに正しい中国語の音を頭に刷り込むことができます。

稲葉さんはクイズに対して一生懸命に、そしてゆっくり回答を導き出そうとする慎重なイメージがあります。しかし、その時間をかけて導き出した回答もかなりの頻度で間違えてしまうこともあるのですが、私はこの生徒役の出演者の方がテレビで間違えてくれるというのはとても安心できると考えます。

それはどこか一緒に少しずつ中国語を学んでいるような気持ちが得られ、生徒役の芸能人にどこか置いてかれるような気持ちにならないからです。

NHKの語学講座は中国語の他にも韓国語や英語など様々な言語のものがありますが、初回でつまづいていた生徒役の芸能人も時間が経過するといつのまにかその言語の理解が上昇し、先生が問題を出してもいつも正解となって、私にはどこか取り残された気持ちに感じさせられるときがあります。

こういう気持ちを抱くと、学習が少しずつしんどくなっていき、いつのまにか学習の離脱となっているときがあります。

だからこそ、稲葉友さんの一生懸命時間をかけてでも回答しようとする姿やときにほどよく間違えてくるというのはとても重要なのです。私はテレビで中国語の出演者に言いたいのは、収録前に予習をしすぎにないようにしてほしいということです。たとえ、予習が完璧だったとしても、発音や受け答えではほどよく間違える演技を挟むことで、視聴者を勇気づけてほしいと思います。

ネイティブゲスト「王陽」さんの魅力

王陽さんの魅力は解説の中でよく出てくるギャグです。

王陽という名前をかけて応用と表現してみたり、稲葉さんに出題するクイズのときにクスっと笑えるのようなヒントの出し方をしたりと、ジョークも説明もとても上手いと思います。

また、今回の生徒役の稲葉さんとの相性がとてもあっていると考えます。

二人とも明るくていい関係に見えます。

本当に今回の『テレビで中国語』は3人の相性がめちゃくちゃあっていると私は感じています!

変な重さもないですし、とにかく丁寧でわかりやすい中国語の授業がそこにあります。

発音の教え方もわかりやすいです。

浅野杏奈さんが出演している!

今回のテレビで中国語は上記の3人の全員に魅力があるというだけでなく、浅野杏奈さんが出演されているということも私の中で評価が高いです!

浅野杏奈さんというのはアイドルグループ出身の方で、2018年度のテレビで中国語では生徒役として出演されていました。

今回のテレビで中国語では「アニメスキット・玲奈とタンタン 毎日がハッピー!」というコーナーで玲奈役の声優をしています。

浅野杏奈さんの魅力はその中国語の発音の上手さにあります!

私がこれまでに見たテレビで中国語の生徒役の中では1番上手いのではないかと考えています。

おそらく耳が良く音の捉え方が他の方より優れているのではないかと感じます。

中国語の発音をお手本の後に繰り返して行う場合には、先生の発音をしっかり聞いてその発音をそっくり発声させようとする人と中国語の読み方となるピンインの文字に着目し、その文字の表記に発音が引っ張られてしまう人の二つに分かれる場合があると考えています。

例えば、ピンインが「jiu」というものがあったとき、文字をそっくりそのまま読んでしまうと、発音は「ジウ」と言いたくなるかもしれませんが、実際は「jiu」というのは子音と母音に分解すると「j+iou」という形になるため、その発音は「ジォウ」といった発音に近くなります。

この中国語のピンインのルールは最初に絶対習うことなので、理解していれば文字だけを見ていようが頭の中で補えることではありますが、このルールを覚えていない、かつ、お手本の発音もしっかりマネしないということになると、いつまでも間違った発音をすることになります。

今回の講座の場合、稲葉さんは数十回目の講義でさえ、ピンインのそのままの表記に発音がつられるということが見受けられたので、先生の発音をしっかり聞いてマネをするタイプではないのではないかと考えます。

発音が若干間違っていても講師役の方やネイティブの方がしっかり発音を訂正してくれる場合であれば、そういう生徒役がいるとむしろ理解が深まると思いますが、発音をあまり指摘しない講師の方の場合ずっと違う発音で覚えることになってしまいます。そういう意味で発音について比較的指摘回数が多い陳淑梅先生と王陽さんのコンビは本当に尊いと思います。

一方浅野さんの場合は、2018年度の記憶の中では最初から発音が上手い印象があったので、お手本となる先生の発音をしっかり聞いてそっくり発音をする力があったのではないかと考えます。

玲奈役の声の感じも可愛らしく、絵とあっていてそこもまたいいなと思います。

番組冒頭のアニメスキットの時間がとても楽しみでとにかく好きでした!物語もおもしろくてよかったです!

おわりに

2020年度のテレビで中国語はこれまで見た中で一番好きな配役と雰囲気なので、とてもおすすめです!

とはいってももう3月なので残りの放送回はあと少ししかありませんが、2021年度も講師は陳淑梅先生であるようなので興味のある方は視聴してみたらいかがでしょうか。

ちなみに次の生徒役はイモトアヤコさんらしいので来年度も新しくなったテレビで中国語を視聴して感想などかけたらいいかなと思います。

出演者SNSの紹介

陳淑梅 @hanyujiaoshi
https://twitter.com/hanyujiaoshi

稲葉友 @lespros_inaba
https://twitter.com/lespros_inaba

王陽 @wyang6636
https://twitter.com/wyang6636

浅野杏奈 @Anna_Asano_Box
https://twitter.com/Anna_Asano_Box

秋吉健吾 @ken521521
https://twitter.com/ken521521

劉セイラ @kkryu_k
https://twitter.com/kkryu_k

ロンモンロウ @Ron__Monroe
https://twitter.com/ron__monroe

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