【レビュー】ピタリ四角8+OCRを購入してみた。

4.0
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ソースネクストで販売されているピタリ四角8+OCRを購入してみたので、使用した感想を紹介してみます。

前バージョンの「ピタリ四角7」については、以下の記事にまとめています。
https://asparadiary.com/software/review-pitarishikaku7-sourcenext/

  1. ピタリ四角8とは?
  2. 特徴を検証してみよう!
    1. 「AIで自動補正」について検証
      1. 画像①ノートパソコン
      2. 画像②モニター画面
      3. 7と8では切り抜き範囲の指定についてのアイコンが若干変更された
      4. 「AIによる自動検出」についての評価★★★★☆
      5. まとはずれなAI自動認識
    2. 「撮影時に写り込んだ手指も自然に補修」について検証
      1. 四隅が隠れた場合の検証
        1. ステップ① 平面モードで切り抜き範囲を正確に囲う
        2. ステップ② 平面モードから四隅モードに切り替える
        3. ステップ③ 四隅モードで補正が必要な範囲を調整しよう
        4. ステップ④ 四隅モードで必要な範囲を選択したら、切り抜きしよう
      2. 四隅を補正しても画像サイズは変わらない
      3. 人の指が入った場合の検証
        1. ステップ①画像を読み込み、平面モードで範囲を指定してみましょう。
        2. ステップ②四隅モードに切り替えて、指を除いた範囲で指定してみましょう。
        3. ステップ③四隅範囲が指定できたら切り抜きを行いましょう!
      4. ぬいぐるみの手が入った場合の検証 おまけ
        1. ステップ①画像読み込みして平面モードで範囲指定
        2. ステップ②四隅モードに切り替えてぬいぐるみの手を範囲から除外し範囲指定
        3. ステップ③切り抜き
      5. 「修復機能」についての評価は★★★★☆
    3. 検索可能なPDFを作成(OCR機能)を検証
      1. ステップ①読み込みたい画像を用意
      2. ステップ②画像をPDF出力ツール+OCRというソフトに読み込ませる
      3. ステップ③画像を切り抜いた後は、PDF形式で保存(OCR)というボタンからPDFにしよう
      4. ステップ④出力されたPDFがOCRによる文字認識できるのか確認してみよう
      5. 「検索可能なPDFを作成(OCR機能)」についての評価は★★☆☆☆
        1. よくないポイント①「PDF出力ツール+OCR」の切り抜き精度がよくない
        2. よくないポイント②大きい画像を読み込まなければ、OCRの精度がかなり低くなること
  3. まとめ
  4. ソフト情報

ピタリ四角8とは?

「ピタリ四角 8」は、画像の歪み補正するソフトです。 撮影した書類や絵などを、まるでスキャンしたように四角形に補正します。上位版の「ピタリ四角 8+OCR」では補正した画像の文字をテキストデータに変換し、検索が可能な透明テキスト付きPDFを作成できます。

https://www.sourcenext.com/product/0000014670/

私はピタリ四角7を購入した後に、今回のピタリ四角8を購入しているので、2つを比較した感想をまとめていこうと思います。

ピタリ四角8は2024年03月28日発売です。前のピタリ四角7は2022年04月27日発売なので、実に2年ぶりにのアップデートとなります。

特徴を検証してみよう!

今回はそれぞれの機能を試してみることにします。

「AIで自動補正」について検証

AIで自動補正 power up

四角形の四隅検出に特化した専用のAIエンジンを搭載。
グラフィックカードを搭載した高性能なパソコンでなくても、軽快に動作し、範囲を高精度に検出します。

https://www.sourcenext.com/product/0000014670 よりピタリ四角8の「AIで自動補正」power upについて引用した画像
https://www.sourcenext.com/product/0000014670 よりピタリ四角8の「AIで自動補正」power upについて引用した画像

ピタリ四角8には、切り抜きたい範囲をAIによって自動で認識できる機能があります。今回これがpower upしたということで、いくつかの画像を試してみました。また、ピタリ四角7でやってみた結果と比較検証してみました。

画像①ノートパソコン

まずはこちらのノートパソコンの画面内だけを切り抜きしてみたいときの検証です。

by https://pixabay.com/photos/macbook-laptop-google-display-459196/

この画像がピタリ四角8でAIによる自動範囲選択をしたものです。

https://pixabay.com/photos/macbook-laptop-google-display-459196/ の画像素材をピタリ四角8でAI自動認識
https://pixabay.com/photos/macbook-laptop-google-display-459196/ の画像素材をピタリ四角8でAI自動認識

そして、これがピタリ四角7でAIで自動範囲選択をしたときの画像です。

https://pixabay.com/photos/macbook-laptop-google-display-459196/ の画像素材をピタリ四角7でAIで自動認識
https://pixabay.com/photos/macbook-laptop-google-display-459196/ の画像素材をピタリ四角7でAIで自動認識

どちらもパソコンの画面内だけすべてを切り抜きしたかったので、うまく切り抜きできたわけではありません。

7と8では、たしかに若干ピタリ四角8のほうが、AIによる自働範囲選択が理想に近い感じになっているのがわかります。そのため、若干ですが、機能が向上したのかもしれません。

AIによる自動認識については、今回の画像で比べるのであれば、若干パワーアップしているように感じました。

画像②モニター画面

つぎはこのモニター画像をAIで範囲認識し、切り抜きしてみたいと思います。

by steveriot1

こちらがピタリ四角8で認識させてみたものです。

ピタリ四角8でAI自動認識した結果
by steveriot1についてピタリ四角8でAI自動認識した結果

そして、こちらがピタリ四角7で認識させてみたときの画像です。

ピタリ四角7でAI自動認識した結果
by steveriot1についてピタリ四角7でAI自動認識した結果

どうですか?たぶん同じ範囲を認識しています。パワーアップしたというのは、明確に実感できるほどの成長ではないのかなという印象です。

7と8では切り抜き範囲の指定についてのアイコンが若干変更された

また、7と8では「切り抜き範囲の指定」におけるアイコンが若干変わっています。7ではAIという文字が書かれていたのに対し、8ではAIの文字がなくなっています。なぜ消えたのか謎です。

「AIによる自動検出」についての評価★★★★☆

この機能の評価は、5点満点中4点です。

実は「ピタリ四角7」のときも4点であったので、評価としては7のときと変わらないです。

パワーアップしたということですが、そこまで実感できるほどの向上ではないのかなと思いました。しかしながら、AIによる自動範囲認識は便利ではあるので、星4はあってもいいのではないのでしょうか。

AIで四隅を判定するという機能は、決して完ぺきではないです。微調整は必要なことに加え、範囲がわかりにくいものだと、読み取り範囲が理想とは異なる場所を選択してしまうことも多いです。

したがって、AI自動認識ボタンをクリックして、1発で読み取ればそのまま、微調整が必要ならば整える、まとはずれな場所を選択していたら、手動で4つ角を合わせるといった使い方が必要になってきます。

AIで四隅の判定をするという機能は、たしかに便利ではあるのですが、期待しすぎもよくないのかなと思いました。

まとはずれなAI自動認識

次は、まとはずれなAI自動認識についても紹介してみましょう。

以下はピタリ四角7において、AI範囲指定した際の画像です。

これがピタリ四角8において、AI範囲指定した際の画像です。

1枚目のレシートだけ切り抜きしてほしいのですが、レシートが積み重なっていること、紙が湾曲していることもあって難しいようです。せめて、1番上のレシートの付近に枠が集まってくるといいのですが、このような画像である場合はやはり難しいみたいです。

次はこちらのメモ帳を切り抜いてみましょう。

以下がピタリ四角7を使った際の画像です。

そして、これがピタリ四角8のときです。

これはまったく一緒ですね。四隅を検出するのであれば、せめて右上、右下の角は合わせてほしいと思うのですが、機能が向上したピタリ四角8であっても、依然として自動認識することは難しいみたいですね。

いろいろ試してみた結果、範囲があいまいなもの、背景色と読み込み範囲が同色に近いものは、うまくいかないことが多いようというのは、ピタリ7のときから同様です。

前バージョンと同じ画像で試してみましたが、まったく同じ範囲の認識していました。パワーアップしたという情報は、本当なのか審議です。

機能としては決して完璧ではないのですが、しかしながら、5点満点中4点はあげてもいいでしょう。

「撮影時に写り込んだ手指も自然に補修」について検証

次は写りこんだ手指も自然に補修することができる機能です。こちらはピタリ四角7のときからあった機能なのですが、残念ながら諸事情によりデータが消えてしまったため、比較検証はすることができません。

幸いにもpower upした機能というわけではなさそうなので、今回はピタリ四角8として機能のみを紹介していこうと思います。

撮影時に写り込んだ手指も自然に補修

四隅が隠れている部分や、撮影時に写り込んだ手指などを自然に補修できます。

https://www.sourcenext.com/product/0000014670
https://www.sourcenext.com/product/0000014670 より引用 「撮影時に写り込んだ手指も自然に補修」
https://www.sourcenext.com/product/0000014670 より引用 「撮影時に写り込んだ手指も自然に補修」

四隅が隠れた場合の検証

四隅が隠れた画像をまずは用意しなければなりません。今回は本当に四隅が隠れた部分が修復されるのか試すためにこのような画像を用意してみました。

茶色の机の上に1枚の白い紙が置いてあります。しかし、左上の角にリンゴが置いてあったために、紙面左角が隠れてしまっているという画像です。
茶色の机の上に1枚の白い紙が置いてあります。
しかし、左上の角にリンゴが置いてあったために、紙面左上角が隠れてしまっているという画像です。

机の上に紙が1枚あり、その紙の左上にはリンゴが1つ置かれており、角が隠れてしまっているという画像を用意しました。今回は写真ではなく絵ですが、この理由は色が単色のほうが補正しやすいだろうと考えたからです。

なお、四隅や手指を消して自然に修復させる機能というのは、ピタリ四角8の「四隅」モードに切り替える必要があります。デフォルトの「平面」モードのままでは、自然に補正してくれないので気を付けてください。

なお、うまく四隅補正するには、若干コツがあるように思うので、ここでは私のやり方を紹介してみます。

ステップ① 平面モードで切り抜き範囲を正確に囲う

以下の画像のように、正確に切り抜き範囲を指定してみてください。AIによる自動認識機能を使っても構いませんが、四隅修復を使う場合は、微調整だけは手動でやっておくと、修復される可能性が高まるように感じます。

ピタリ四角8において、切り抜き範囲を選択した画像。はたして左上角は修復されるのか検証。
ピタリ四角8において、切り抜き範囲を選択した画像。はたして左上角は修復されるのか検証。
ステップ② 平面モードから四隅モードに切り替える

切り抜き範囲が正確に選択できたら、四隅モードに変更してみましょう。すると、下の画像のように、四隅を選択する丸が表示されます。

ピタリ四角8において、切り抜き範囲を平面モードで正確に選択した後、四隅モードに切り替え直後の画像。
ピタリ四角8において、切り抜き範囲を平面モードで正確に選択した後、四隅モードに切り替え直後の画像。
ステップ③ 四隅モードで補正が必要な範囲を調整しよう

この範囲指定が最も大切です。この範囲が少しでも異なると、角は補正されなかったり、ただ薄くなる程度になるなど失敗してしまうので、調整と切り抜きを何度も試してみるとよいでしょう。

「元に戻す」と「やり直す」というボタンがあるので、うまく補正しなかったら、必要に応じて、戻って何回でもやるといいと思います。

ピタリ四角8において、四隅モードに切り替え後、四隅範囲の微調整したときの画像。
ピタリ四角8において、四隅モードに切り替え後、四隅範囲の微調整したときの画像。
ステップ④ 四隅モードで必要な範囲を選択したら、切り抜きしよう

調整がうまくできたら、切り抜きボタンをクリックしてみましょう。

無事、うまく切り抜くことができました。

ピタリ四角8において、四隅モードで切り替え後の状態を示す画像。無事、左上角にあったリンゴがなくなって自動で補正されていることがわかる。
ピタリ四角8において、四隅モードで切り替え後の状態を示す画像。無事、左上角にあったリンゴがなくなって自動で補正されていることがわかる。

四隅を補正しても画像サイズは変わらない

ちなみにですが、「平面モードで範囲を選択し、切り抜きを行ったとき」と「四隅を自動補正し、切り抜きを行ったとき」では切り抜き後の画像サイズは変わりません。

こちらの画像は元のサイズは668 x 481 ピクセルありました。

茶色の机の上に1枚の白い紙が置いてあります。しかし、左上の角にリンゴが置いてあったために、紙面左角が隠れてしまっているという画像です。
茶色の机の上に1枚の白い紙が置いてあります。しかし、左上の角にリンゴが置いてあったために、紙面左角が隠れてしまっているという画像です。

この画像の白い紙の部分だけを平面モードで単純に切り抜くと、310 x 262 ピクセルとなります。

ピタリ四角8において、平面モードで切り替え後に画像サイズを確認したときの画像。

一方で、四隅モードで補正した切り抜き画像も、310 x 262 ピクセルで同じとなっています。

ピタリ四角8において、四隅モードで切り替え後の画像サイズを示す画像。
ピタリ四角8において、四隅モードで切り替え後の画像サイズを示す画像。

したがって、四隅の自動補正機能を使ったとしても、切り抜き画像サイズが変わらないことから、余分なところをただカットして表示しているわけではないということがわかります。

これでピタリ四角8には自動補正機能があるということがわかりました。

人の指が入った場合の検証

次は指が入ってしまったときに本当に修正されるのか検証します。

本や紙などを写真で撮り、その文書部分だけ切り抜きたいときがあると思います。そのようなとき、たとえば厚めの書籍であれば、片方の手で本を抑え、もう片方で写真に撮って画像に残すという状況があるかもしれません。

当然手で本を抑えるので、端や角に指が入ったまま、画像となってしまったときがあると思います。

ピタリ四角8は、本当に仕方なく入ってしまった指を消し、いい感じに切り抜き画像にしてくれるのか試してみました。

今回はこのような画像を用意しました。

こちらの2枚の画像を以下のように合成してみました。

BLACK FRIDAYセールの告知を指さす女性の画像
BLACK FRIDAYセールの告知を指さす女性の画像。
by uzair-ahmadとたっぷり素材PIXTAより「13326419.jpg」を合成し作成

こちらの画像の「BLACK FRIDAY」と書かれた黒の四角部分だけ切り抜きたいとします。

しかしながら、女性の指が入ってしまっているため、そこはうまくいい感じに修正してくれるのかというのを見てみたいと思います。

ステップ①画像を読み込み、平面モードで範囲を指定してみましょう。

今回はこんな感じに指定してみました。

ピタリ四角8を使って、平面モードで切り抜き範囲を指定した時の画像
ピタリ四角8を使って、平面モードで切り抜き範囲を指定した時の画像
ステップ②四隅モードに切り替えて、指を除いた範囲で指定してみましょう。
ピタリ四角8を使って、四隅モードに切り替えて、四隅範囲を指定した時の画像。指が入らないように範囲を指定してみた。
ピタリ四角8を使って、四隅モードに切り替えて、四隅範囲を指定した時の画像。指が入らないように範囲を指定してみた。
ステップ③四隅範囲が指定できたら切り抜きを行いましょう!
ピタリ四角8を使って、四隅モードを使ったことで、指が入らないように補正したうえで必要範囲を切り抜きすることができた。
ピタリ四角8を使って、四隅モードを使ったことで、指が入らないように補正したうえで必要範囲を切り抜きすることができた。

実際に出力された画像はこちらです。

ピタリ四角8において、指が入った状態の切り抜きを行ったが、自動補正により指が消えた状態で画像が切り抜かれたことを示す画像。
ピタリ四角8において、指が入った状態の切り抜きを行ったが、
自動補正により指が消えた状態で画像が切り抜かれたことを示す画像。

見てのとおり、指が消えていることがわかります。

しかしながら、きれいに跡形もなくというわけではないみたいです。

補正機能は完璧かといえば、そうではないのですが、十分な機能を持っていることがわかります。

ぬいぐるみの手が入った場合の検証 おまけ

検証として、こちらのぬいぐるみの手が入ったユーロ紙幣はうまく切り抜き及び修正されるのか試してみました。

by Bru-nO
ステップ①画像読み込みして平面モードで範囲指定
by Bru-nOよりピタリ四角8に読み込みを行い平面モードでユーロ札の範囲を指定したことが示す画像。
by Bru-nOよりピタリ四角8に読み込みを行い平面モードでユーロ札の範囲を指定したことを示す画像。
ステップ②四隅モードに切り替えてぬいぐるみの手を範囲から除外し範囲指定
by Bru-nOよりピタリ四角8に読み込みを行い四隅モードでユーロ札に写るぬいぐるみの手を含まずに範囲を指定したことが示す画像。
by Bru-nOよりピタリ四角8に読み込みを行い
四隅モードでユーロ札に写るぬいぐるみの手を含まずに範囲を指定したことを示す画像。
ステップ③切り抜き
by Bru-nOよりピタリ四角8において四隅モードで切り抜きをした時の画像。ぬいぐるみの手が消えた。
by Bru-nOよりピタリ四角8において四隅モードで切り抜きをした時の画像。ぬいぐるみの手が消えた。
by Bru-nOよりピタリ四角8においてユーロ札だけ切り抜き。また、ぬいぐるみの手を自然補正させたときの画像。
by Bru-nOよりピタリ四角8においてユーロ札だけ切り抜き。
また、ぬいぐるみの手が消え、自然補正されたときの画像。

こんな感じでぬいぐるみの手であっても消して自動補正してくれます。

ピタリ四角8には画像の回転機能もついているので、意外と便利です。

「修復機能」についての評価は★★★★☆

ピタリ四角8の四隅や手指の補正機能については、結構使えるなという印象を抱きました。

四隅は修復され、指は消えているため、機能として評価できるレベルまで達していると感じました。

点数については、4.5点です。

0.5点減点した理由については、補正した後が若干汚れが目立つ画像があったためです。

また、補正させるには、意外とコツがいると感じたので、それらにおいて減点させました。

しかしながら、十分な機能を有していると考えているため、高得点の評価です。

検索可能なPDFを作成(OCR機能)を検証

次はピタリ四角8の上位版に、新たに搭載された機能である「OCR機能」の性能についても、検証してみたいと思います。

https://www.sourcenext.com/product/0000014670 より引用 「検索可能なPDFを作成(OCR機能)」
https://www.sourcenext.com/product/0000014670 より引用 「検索可能なPDFを作成(OCR機能)」
https://www.sourcenext.com/product/0000014670 より引用 「複数ページの一括処理」
https://www.sourcenext.com/product/0000014670 より引用 「複数ページの一括処理」

ステップ①読み込みたい画像を用意

今回はこちらの自作新聞画像を用意してみました。

とある新聞記事の画像。
とある新聞記事の画像。

こちらの画像の実サイズは2200×3400ピクセルです。

ステップ②画像をPDF出力ツール+OCRというソフトに読み込ませる

この画像をPDF出力ツール+OCRというソフトに読み込ませてみます。

ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、範囲を指定したときの画像。
ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、範囲を指定したときの画像。

このツールは、あくまでも切り抜いた画像をPDFとしてまとめ、なおかつOCRによる文字認識もできるというツールなので、最初に切り抜きをする必要があります。

範囲を指定できたら、「この画像を切り抜く」というボタンか「すべて切り抜く」というボタンを押して次に進みましょう。

ステップ③画像を切り抜いた後は、PDF形式で保存(OCR)というボタンからPDFにしよう

ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、範囲を指定後に切り抜き直後の画像。
ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、範囲を指定後に切り抜き直後の画像。

切り抜きが終わった後は、PDFに変換しましょう。

必要に応じて、クイックフィルタを使って文字を読みやすくするなどの加工をするのもいいかもしれません。

ステップ④出力されたPDFがOCRによる文字認識できるのか確認してみよう

出力が終わったらPDFを開いてみましょう。

PDFの変換には少しだけ時間がかかるはずです。

こちらがOCRによる文字認識が付与されたPDFファイルをスクリーンショットしたものです。

ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、PDFとして出力させたときに、OCRが機能していることを示す画像。
ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、
PDFとして出力させたときに、OCRが機能していることを示す画像。

単語の中に若干余分なスペースが入ってしまうことはありますが、正確に文字認識してくれたことがわかります。

今回使った画像で、文字認識できる場所は以下の画像の青色の範囲です。

ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、PDFとして出力させたときに、OCRが機能していることを示す画像。青い箇所については、文字選択ができるようになっていることを示している。
ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、PDFとして出力させたときに、OCRが機能していることを示す画像。青い箇所については、文字選択ができるようになっていることを示している。

また、細かい文字についてもOCR機能による文字認識が成功していることがわかります。

ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、PDFとして出力させたときに、文字選択したものをコピーし、メモ帳に貼り付けたときの画像。 単語の中に不要なスペースが入るときがあるが、ほぼ正確に文字を認識していることがわかる。
ピタリ四角8収録のPDF出力ツール+OCRに新聞に模した画像を読み込ませ、PDFとして出力させたときに、
文字選択したものをコピーし、メモ帳に貼り付けたときの画像。
単語の中に不要なスペースが入るときがあるが、ほぼ正確に文字を認識していることがわかる。

「検索可能なPDFを作成(OCR機能)」についての評価は★★☆☆☆

OCR機能についての評価は星2つです。

ここまで評価が低い理由は、端的に言えば、いらなかったのではないかと感じるからです。

複数の画像を一括でPDFにする機能は、目新しい機能ではないはずです。

別にこのソフトで使えるようになる必要はないように感じます。

よくないポイント①「PDF出力ツール+OCR」の切り抜き精度がよくない

OCRによる文字認識付きのPDF変換機能は、「PDF出力ツール+OCR」という別のソフトに分かれており、複数の画像を、一つのPDFファイルとすることができるというのは、便利であるかもしれません。

しかしながら、変換の際には、画像を切り抜くという作業をするということが前提になっているのですが、その切り抜き機能がピタリ四角8に備わっている機能がすべて「PDF出力ツール+OCR」に備わっているわけではないという点において、不便です。

おそらくPDF変換にあたり、切り抜きという作業は飛ばすことができません。

だったら一応少しだけ切り抜いておこうと思うのですが、範囲の自動認識が優れていないようで、切り抜き調整が意外と難しいです。

よくないポイント②大きい画像を読み込まなければ、OCRの精度がかなり低くなること

OCRは機械で文字を認識させるため、ある程度大きいサイズの画像でなければ、文字として認識することができません。

小さなサイズの画像では、文字として認識することはなく、たとえ文字として認識したとしても、間違った文字を認識していました。

すると、大きいサイズの画像をPDFにし、なおかつ、OCRによる文字認識できるものにすると、出来上がるPDFファイルは非常に大きなものになってしまうため、便利とは言えないかなと思います。また、確実に正確な文字認識ができるという確証もないため、個人的にはなくてもよかった機能かなと思いました。

OCR機能が備わった上位版としてのピタリ四角8は、通常版に比べ2000円ほど高いので、上位版だからよさそうだと無理に購入する必要はないのかなと思いました。

まとめ

今回はピタリ四角8を購入したので、使ってみた感想をまとめました。

前バージョンのピタリ四角7と比較したときに、よくなった機能は「スマホの写真転送が簡単」という新機能ぐらいかなと思いました。

他はパワーアップしていると書いてあっても、さほど驚くべき進化はないように思いました。

また、上位版としての機能である、PDF出力の際にOCRによる文字認識を付加してくれる機能については、便利というほど評価できるものではなかったのかなと思いました。

そのため、ピタリ四角8というソフト自体は評価できるものではあるのですが、前バージョンと比較して進化したといえば、そこまで飛躍的なものではないと思います。

したがって、ピタリ四角シリーズをまだ一度も購入したことがなくて、ぜひほしいという方は購入することをおすすめします!

一方で、ピタリ四角7以前を持っているユーザーが、わざわざ8を買う必要はないかなと思いました。

総合評価として、星4点としました。

ピタリ四角8は7に比べ特別よくはないのですが、現状の機能としては、星4はあるかなと感じました。ちなみにピタリ四角7についても星4です。

機能の向上に少し期待しすぎたのかもしれません。

ソフト情報

ピタリ四角 8
書類や絵画などの四角形のオブジェクトを撮影した際に生じる歪みを補正し、オブジェクト以外のものを含まない四角形の写真にできるソフト。上位版の「ピタリ四角 8+OCR」では、画像中の文字を、テキストデータに変換できます。テレワークで自宅にスキャ...

動作環境
Windows 11 / 10( 64 ビット )
CPU・メモリ
OS の動作環境に準ずる
インストール容量
ピタリ四角 8 : 約 610 MB
ピタリ四角 8 + OCR :約 2 GB
ご使用にはインターネットによるライセンス認証が必要です。
本製品は、1ライセンスあたり3台のパソコンにインストールできます。
64ビット版OSのみ対応しています。32ビット版OSでは動作しません。

商品紹介ページより

開発:ソースネクスト株式会社,ファンファーレ
サポート:ソースネクスト株式会社

※この記事中の一部画像には、ソースネクスト及びファンファーレ様の商品紹介ページより、引用させていただいたものがあります。

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