個人宅への訪問者を本物の人物だと見抜くことは可能なのか?

この時期は外出自粛期間ということもあって、意識的に他人とできるだけ接したくない気持ちが大きくなっています。

そんなときに、とある銀行の担当者が自宅に訪問しました。

銀行は時短営業しているのに、今家に来るのが適切なのかということは思わないわけではありません。

銀行の方には銀行の方なりの事情があるのだと思うので、そこは今回は置いときましょう。

それとは違って、今回考えたことは自宅への訪問者が本当に銀行の人なのか?ということを確かめる手段が非常に少ないということです。

銀行の方と思わしき人は、銀行名こそは名乗りましたが、個人名を名乗ることはしていませんでした。

しかし、相手の話の内容からこちらが銀行の人だという確信があったから話をすることができたんだと思いますが、その思い当たる話の内容が偶然一致して勘違いしていたら、簡単に相手が本物の銀行員だと錯覚してしまいます。

結局、相手に名刺をもらえるように頼み、そのことによって名前を知ることができました。相手の方はそのときに「○○です」と家に来て初めて名乗ってくれましたが、こちらが名刺を要求しなければ名乗らずに帰って行ったのかもしれません。

名刺にはしっかり名前と電話番号、住所などが書いてありました。

これであの人は銀行の方だと安心できるかと思いきや、たかだか紙の名刺など偽造できてしまいます。

あの方が本名を名刺に記載しているということは必ずしも100%ではありません。

在宅の時間が増えているということで、だまして何かを取得しようと考える人も増えている可能性があります。

そんな人たちが、わざわざ本名を名乗るわけありません。

したがって、銀行の方が本当にその銀行の人であるかは、訪問された本人から示される情報だけでは解決できない問題だと感じました。

そこで最悪の場合を考えれば、訪問者の車のナンバーを控えることや、その方とした会話の録音・録画が必要になってきます。

もしも詐称して訪問していたとき、事前にこちらが対策をしておかなければ、情況的には泣き寝入りパターンになるのではないかと考えました。

最終的に、銀行の方と思わしき人が帰ったあとに、いただいた名刺の電話番号に本当にこの名刺の人物が働いているのかを確認することで、本物の銀行員だったということを確認しました。

もちろん電話番号は事前にネットで検索をし、本当に銀行のものだということを確認しています。

また、銀行の店舗に連絡をしたときに、電話に出てくれた方が、訪問した○○が今外に出ているということも教えてくれました。

よかったです!

これでようやく安心できた!とさっきまでは思っていたのですが、この文章を書いているときに、実はまだ完全には安心できないことに気づきました。

それは、もし訪問した人物が、その名乗った銀行の本当の職員だと偽っていた場合はどうなるのでしょうか?

銀行の付近で張り込みをし、ターゲットの人物が店舗の外に出たときを見計らって、その人物に成りすましをしたとしたら、名刺に書いてあった銀行の店舗に連絡をしたからといって、自宅に訪問した人物の真偽を確かめることはできないと思うのです。

だからこそ、訪問者が本当にその名刺に記載された人であるかは、最後は”おそくら本物だろうという可能性”に頼るしかないのかもしれないと考えました。

そう考えていくと、お年寄りに限らず、訪問による詐欺にひかかってしまうという事例について、ある程度理解できるように感じました。

訪問者に対してチェックを働かせようというのも手間や気力が必要ですし、少しでもうっかりしていれば簡単に騙されてしまうかもしれません。

特に自宅訪問された場合は、相手の情報をこちらが気にして残そうとしなければ、何となくの風貌以外思い出せずに、相手はどこかへ去って行ってしまいます。

個人宅の玄関に監視カメラがある家がどれほどあるのでしょうか。

家でのできごとは他にお客さんもいませんので、最後は言った言わない、渡した渡してないの水掛け論になるかもしれません。

だからこそ、訪問による金銭が関わる取引は怖いなと感じました。

これについて今はできる限りの対策をとりたいと考えていますが、これから先、判断力が低下していったときにその気力や労力を保てるのか不安です。

この問題はどうすれば解決できるのでしょうか?

コメント