ソースネクストで販売している「スグレモ 撮画ツール 6」を購入してみたので、今回はその使用感についてレビューしていきます。なお、前バージョンの「スグレモ 撮画ツール 5」のレビュー記事は以下のリンクよりご覧いただけます。
「スグレモ 撮画ツール 6」はスクリーンショットが撮れるPCソフトである
全バージョン同様に赤い背景にカメラマークのアイコンが特徴なのがこの「スグレモ 撮画ツール 6」というソフトです。
ソフト名の「撮画」という文字からもわかる通り、スクリーンショットを行うソフトウェアです。スクリーンショットを行う上で、便利な機能が詰まっているソフトで、今回の6は全バージョンからさらに機能を追加しているということなので、このレビュー記事では前回からパワーアップした点に着目して使用感をまとめていきたいと思います。
「スグレモ 撮画ツール 6」という有料ソフトの使用感
前回のバージョンからさらに機能を追加した「スグレモ 撮画ツール 6」の印象は、より痒い所に手が届く便利なソフトになったなという印象です。この記事では、主に前回からバージョンアップした機能について使用した感想をまとめていこうと思います。
なお、ここでは公式の販売ページの商品説明の順番で使用感をレビューしていきたいと思います。
Chrome拡張によるページ全体のスクリーンショットや広告除去機能が便利!
まず新しく機能がアップしたと説明されていたChrome拡張を利用したスクリーンショット機能についての感想です。
画像から順に機能を説明すると、「表示領域をキャプチャ」は要するに今Chromeで見えている部分だけをキャプチャする機能で、「ページ全体をキャプチャ」は下までスクロールした状態でキャプチャしてくれるもの。スクロールは自動で動いてくれるが遅い。「広告を選択して削除」は広告以外でもどんな要素でも削除してくれるというもの。広告削除機能については、以降より詳細に書いています。
広告以外も除去できる
こちらはChrome拡張ボタンからページ上にある広告を除去してスクリーンショットが行えるというものですが、実は広告に限定される機能ではなく、表示されているページ上のどの要素についても消去することができます。したがって、別に広告に限らなくても、ロゴだったりアイコンだったり文章の一文だってこの機能を使えば消すことができます。
実際商品説明ページでも「広告など、不要なコンテンツを除去」と書いているのはこういう理由からとなっているのだと思います。実際の実用面では広告を消すという利用場面が多いとは思いますが、購入する前に除去できるのは広告に限らないと知っておくといいかと思います。
広告除去機能は厳密には広告非表示機能である
少し難しい話になってしまいますが、商品説明ページに書いてある「広告など、不要なコンテンツを除去」できる機能というのは、厳密には「除去」ではなく「非表示」が正しいと認識しています。
これはWebサイトを作るうえで必要になってくるHTMLやCSSの話になってしまうのですが、今回のこの機能というのは、選択した広告などの不要な要素をブラウザ上では見えなくしているだけで、その選択した要素を除去しているというわけではないです。
Chromeというブラウザには「デベロッパーツール」というWebサイト制作を支援してくれる機能があるのですが、それでいうと、今回の広告など不要なものを除去してくれる機能というのは、「Hide element」にあたるもので、「Delete element」ではないということです。
日本語でいえば、「除去」ではなくあくまでも「非表示」つまりは隠しただけであって、コードとしては要素自体は残っているということになります。実際にスクリーンショットした画像を見ても、広告が表示されていたスペースは白くなって広告が除去されたように見えますが、広告があった領域自体が消えているわけではないので、あくまでも「見えないように隠しているだけ」ということになります。
これらはChromeがもともと持っているブラウザの機能を使っているだけである
以前このサイトでもChromeを使ってページ全体をスクリーンショットする方法を解説しましたが、「スグレモ 撮画ツール 6」のChrome拡張を利用した機能というのは、実際のところChromeがもともと持っているデベロッパーツールの機能を借りているに過ぎないという印象があります。
先ほどリンクをはって紹介しましたが、Chromeのデベロッパーツールを使えば、スクロールしなければならない縦長のサイトの全体をスクリーンショットできますし、広告などの不要な要素を除去することもできます。
なぜ唐突にPCソフトだったはずの「スグレモ 撮画ツール 6」の機能が、Chromeというブラウザで使うChrome拡張を使った機能を紹介しだしたかといえば、あくまでもChromeが持っている機能をワンボタンで使用できるように整えた程度の機能だということだと思います。
誰でも手軽にこういった機能が使えるという点では意味のあることですが、もとからデベロッパーツールを使っていた人からすると、便利ではあるけれどそこまで評価できる機能でもないという印象ですね。
普段Chromeを使わない人だったらより意味のない機能だといえるかもしれません。
「拡大鏡で細かく範囲指定」機能は普通に便利
今までスクリーンショットを撮るときというのは、小さな+の右下の直角部分を開始位置に合わせてという動作を若干感覚でやっていたところがあります。それは+のカーソル部分が小さいからという理由ですが、今回追加された機能によって「拡大鏡」を通して大きく詳細に範囲指定ができるようになったので、範囲指定のミスによる撮り直しが圧倒的に少なくなったように思います。
何気ないことだけど普通に便利な機能です。
マルチディスプレイに対応は使っていない
普段私はマルチディスプレイを使用する機会があまりないので、この機能についてはまだ試せてません。したがって、機能を試してから、レビューを追記することにします。
キャプチャに透かしを追加
キャプチャに透かしを入れられる機能は、今回新機能として追加された機能の中でも群を抜いて便利な機能だと評価しています。
「キャプチャした画像にロゴを挿入」するか「テキストを挿入する」かどちらかを選択
透かし機能にはロゴなどの画像挿入かテキストの挿入かのどちらかを選ぶことができます。透かしを入れたい場合には必ずどちらかを選ぶようになっているので、どっちも入れるということはできません。
透かし画像の透過度を変化させられる
透かしに画像の挿入を選択した場合には、その画像の透過度を選択することができます。初期値は50%となっており、透かしが主張しすぎない程度になっています。画像の色合いにもかかわってくると思うので、透過度が調整できるというのはいいなと思いました。
テキスト挿入の場合は、「日時」か「任意のテキスト」どちらかを選べる
次にテキスト挿入を選んだ場合ですが、この場合は「日時」か「任意のテキスト」かどちらかを選ぶことができます。残念ながらどちらもは選べないようです。
フォント、文字の色、サイズ、そして透かしの位置というのはどちらも設定できます。
色
文字サイズ
透かしの位置
日時を選んだ場合は「0000/00/00 00:00:00」のようなフォーマットで出力される
実際の参考画像を見てもらえればわかると思いますが、「日時」のフォーマットは「0000/00/00 00:00:00」というフォーマットで出力されるみたいです。画像にはキャプチャしたときの時間である「2022/06/28 03:53:02」が出力されています。この日時のフォーマットを変更することはできないようです。
任意のテキストを入力できる
特別解説することもないのですが、任意のテキストを打ち込めるようになっています。
一度透かし情報を設定しておけば、スクリーンショットと同時に透かしを入れられるので、とても便利だなと感じています。透かしを入れても何かキャプチャー速度が遅くなるということも感じていないです。
サイト名やURL、SNSのアカウント名など入力して使うといいと思います。
モザイク、蛍光ペンを追加はよく使う機能である
スクリーンショットをするときというのは、画面を撮ってそのことについて何の説明をするときというのが多いように思います。そんなときに、撮った画像をそのツールから加工編集できる機能があると気軽に素早く編集が行えることになります。
今回使えるようになった「モザイク」や「蛍光ペン」機能は画像の加工をよりやりやすくなったように思います。特に「モザイク」は中でも高く評価している機能です。
モザイクのセルの大きさも設定できる
モザイクのセルの大きさも設定できますし、あまり使う必要性を感じませんが「プレビュー」機能も備えられています。
セルの大きさは2~200まで
セルの大きさは2~200まで設定できるようになっていますが、個人的には初期値に近い20付近が現実的なモザイクなのかなと思っています。
正直かなり便利です。
モザイクは投げ縄で指定するのは使いにくい
モザイク範囲の指定は投げ縄で指定するようになっているので、この部分については少し不満です。
投げ縄はマウスでモザイクする範囲を描くように囲まなければなりませんが、うまく囲むことができません。これこそ矩形や楕円形で指定できるようにしてくれれば、もっと手軽にモザイク指定ができると思います。
蛍光ペンはフリーハンドで指定するのでまっすぐ線を引くのは難しい
これも残念な部分なのですが、蛍光ペンはフリーハンドで指定しなければならないので、まっすぐ線を引くというのは難しいです。至難の業といってもいいと思います。これこそ直線で指定できればもっと需要が増すと思うのですが、開発者の意図的なのか?明らかに使いにくくなっています。
ただし蛍光ペンを使いたいという使用シーンはあるので、ないよりはましというような機能だなと考えています。
編集機能を使うと画像が圧縮される!?
審議不明なのだが、いつものようにブログに掲載する画像を、圧縮サイトを使って圧縮する作業の中で気づきました。
どうやら、スグレモ撮画ツールの編集機能を使って、何かしらの加工編集をした画像というのは、ファイルサイズが圧縮されて出力されるようになっているようです。
一方で、加工編集していないキャプチャしただけの場合は、画像は圧縮されていないようです。
編集機能はスグレモで撮った画像以外でも使える
地味に良い部分だと思いますが、スグレモの画像編集の機能というのは、別にスグレモでキャプチャした画像だけに使えるというわけではなく、どんな画像でも使うことができます。
したがって、私はちょっとした画像の加工であれば、このスグレモの画像編集機能を使って加工だけするということもあります。
これは前バージョンでも編集だけ行うということはできたのですが、今バージョンのほうが気持ち動作が軽い印象があります。
またスグレモで画像を加工すれば、同時に画像圧縮もやってくれるみたいなので、手間が省け時短ができます。
4Kディスプレイに対応は使っていない
残念ながら4Kディスプレイが家にないので、この機能は使っていません。
機能がわかりしだい追記することにします。
ファイル名に日付や連番を自動追加はあまり使わない
前バージョンにもファイル名の連番などの一括設定できるフォーマットはあったのですが、今回のバージョンからそれに日付の設定ができるようになりました。
しかしながら、私はあまりこの一括フォーマット設定を使っていないので、そんなに驚くような新機能だとは思っていません。だからこそ、日付が増えたからといってなんてこともない印象ですが、やはりないよりはあったほうがいいのではないかという気持ちがあります。
よくよく考えればキャプチャーと同時に保存してくれてファイル名も連番にしてくれるのは便利
ファイル名のフォーマット一括指定ができるというのは、このソフトがキャプチャーと同時に保存されるという機能に裏打ちされていると考えます。
私はいつもスクショは「Snipping Tool」を愛用していましたが、保存を一つずつしなくてはいけないというのは実際面倒だったりします。
したがって、スグレモツールを使えばそういっためんどくさい保存作業から解放されるのではと考えると、今日からちゃんとスグレモを使ってみようかなと思ったりしています。
日付はファイル名の前にも後にもつけられる
日付の表記方法も選べる
細かいちょっとしたことなのですが、日付の表記方法が選べます。
ついでに番号最小桁とファイルの種類設定はこちら
こちらは前バージョンからあったので、ついでという形になりますが、連番の桁設定とファイル出力種類設定についてはこちらになります。
おわりに
「スグレモ 撮画ツール 6」をレビューする上で、前バージョンのレビュー記事でも書いていますが、前提として私はスクリーンショットソフトにたくさんの機能はいらないと思っている立場です。それは自分の使わない機能があってソフトが重いよりは、自分がよく使う機能だけを持っていてソフトが軽いほうが圧倒的に便利だと思うからです。
今回バージョンアップした「スグレモ 撮画ツール 6」は前バージョンよりも機能を多く持ち合わせているためソフトが肥大化して使いにくいのではと最初は思ったのですが、使ってみるとより痒い所に手が届くような便利な機能が追加されていたため、実はスグレモ撮画ツールは想像していたよりも便利なソフトだったのではないかと再評価するきっかけになりました。
たとえば「モザイク編集機能」だったり、Chromeの拡張機能として提供されている「ページ全体スクリーンショット機能」や「広告削除機能」といったものは機能として完璧というわけではないのですが、あると便利な機能だとは評価しています。
したがって、機能の面でいえば、明らかに前バージョンよりも明らかに評価できる素晴らしいソフトだと思います。あとは自分の環境でどれほど使えるかというだけなので、ソフトの使用場面が想定できるのであれば私は購入しても全然いいソフトだと考えています。
セール情報
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